妊娠時に見えた会社の本質

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うちの嫁がつい最近、妊娠していることがわかりまして、

それはそれで、たいへんおめでたいことで、

初子なので、こんな子供みたいなやつが親になっていいのかとか

不安でしょうがないのですが、それはまず置いておきまして。

 

「産休はいつごろから入るの?」

 

と嫁に聞いたところ、急に暗い顔になりました。

事情を聴いたところ、辞めなければいけない、とのことらしいのです。

いままで、3社ほどブラッキーな会社に勤めてきた私でしたが、

そこまでする会社は初めてで、おもわず「ふぁっ!?」と声を出しました。

 

嫁は今の会社で、営業事務として働いております。

役職としては平社員で、入社してからずっとその仕事らしいです。

妊娠が分かってから、彼女から直属の上司に相談したらしいのですが、

 

「わかった。産休とかあると思うから、ちょっと待っててくれ」

 

と言われて待っていたら、直属の上司のさらに上司から呼び出され

 

「退職の意志があるってことでいいよね?」

 

と直接言われたそうです。

その場では、彼女は回答せずにひとまず持ち帰ったそうですが、

相当落ち込んでおりました。

産休が明けてから復帰できると思っていたからです。

そして、なにより、その職場が好きだったからです。

 

と、まあここまで聞いて、

「仮にその会社に復帰できたとしても、いいことはないと思うよ。辞めてしまおう。」

即、彼女に言いました。

 

女性の社会参画が叫ばれて数十年経つこの時代でさえ、

こんな企業が存在することに驚きを隠せませんでした。

聞いたところによるとこの会社、子持ち女性社員が一人もいないそうです。

社員が妊娠するたびに、こうやって辞めさせていることが想像できます。

 

あと、意志を仰いでいるってことは、社員都合の退職にしたいってことでもあるんでしょうね。

社員をバイトか何かと思っているんでしょうか?

なんつーか、すごく汚いですね。

 

確かに、こんな時世なので、産休で空いた穴を即埋めるために、

将来の不確定人員の可能性は無くしていきたいってのは理解はできるし、

子持ちの社員は扱いが非常に難しくて、考慮した結果こうなっているのだと思います。

(それでも糞だけど)

あと、嫁の会社は、ちょっと今の時代に合ってない分野なので、落ち目企業ってのもあるかも。

 

でも、ちゃんとしている会社も存在しているんですよ。

たとえば、うちの会社はソフト作っていて、それなりに忙しい会社です。

 

あるプロジェクトの女性プログラマが子持ちなんですが、

立派にメインPGの一人として働いております。

 

出社、退社は他の社員と違う時間にしたり、

その女性社員がいないと仕事が進まないという状況にならないように、

すべてのメンバーの作業進捗コントロールをしていますし。

っていうか、「誰かがいないと作業が進まない」という状況はその女性社員に限らず、

会社として作らないようにしています。

 

会社や上司、社員が協力して、工夫して今の状況を作りました。

立ち上がって、2年未満の会社でですよ。

 

うちの会社自慢ではないですが、

管理側が、社員ひとりひとりの状況に対して、工夫をしないで、

社員が安心して仕事を続けられるわけがないと思うのですが、

どうなんでしょうね?

 

嫁には今の会社を退職させます。

このまま、専業主婦になるか、復職するのかはわかりませんが、

安心して赤ちゃん産んで育てていきたいものです。